今日考えたこと

得た知識や考えたことのメモをとるのが主目的です

ルートビール

ROOT BEERという飲み物が米国にある。一度飲んだが、茶色い炭酸飲料でDr.Pepperのような薬っぽい味で、日本人には好まれなさそうだが米国では一定の人気があるそうだ。

本日、見ていた刑事コロンボの「死者の身代金」に、そのROOT BEERが予期せず登場した場面が興味深かった。

犯人とコロンボ警部が、逮捕直前のタイミングでLAの空港の喫茶店に入り、飲み物を注文する際に、コロンボ警部が頼んだのが日本語字幕では「グレープジュース」だった。出てきたものを見るとこげ茶色だったのでおかしいと思って、英語のセリフを聞き直したらROOT BEERという単語が聞き取れた。

何故、日本語ではグレープジュースと訳したのか、非常に疑問に思う。色がとてもグレープには見えない。近い色かもしれないが。
「ROOT BEER」では日本人に理解されないだろうと考えた翻訳者の苦肉の策だったのかもしれない。類似商品である「コーラ」と訳せば問題なかったのでは、と思う。「コーラ」より「グレープジュース」のほうがコロンボ警部らしいということか?その理屈だと原作の「ROOT BEER」がコロンボ警部らしくないことになるので、翻訳による原作の改変による誤解の増幅が起きているのではないだろうか。

蛇足ながら、ROOT BEERをまた飲みたいな、とは思わなかった。