今日考えたこと

得た知識や考えたことのメモをとるのが主目的です

2021-01-01から1年間の記事一覧

科学における数の使用とその背景について

数を数えることは、両手の指を利用することで始まったと言われている。その際の数える対象は、身の回りの仲間や動物や植物などの同一種類に分類されたモノの集まりである、のが自然な考え方であろう。言ってみれば、人類の経済活動にかかわる対象に対して数…

量と数の差

測定による実測値でも科学理論による予測値でも、結果として得られる量は数によって表される。 一方で、自然界に数は存在しない、数は人類の創造物である、と考える。 よって、自然界の量と数には写像による対応関係が想定される、とすることが自然な考え方…

数学は自然科学ではない

数学の対象は、自然界の事物に触発され形成された「概念」である。 例えば、数、図形、位相、群、などは、自然界に存在せず、いわば自然界に投影された仮想的対象と考えられる。 ゆえに、数学は自然を対象とする「自然科学」ではない、と考える。

自然認識の段階的推移

第一段階では、自然界において利用可能な存在物の属性が数字や図形を通して認識される。長年にわたり継続されることで、その利便性のゆえに自然界の構造と数学的構造の差異は捨象されて自然の数学化が進み、数学的構造が自然の構造と同一視されるようになる…

数学とは

数学とは、簡単に言うと、量や形象や代数的構造を研究する学問ということになるだろう。 そこで、名称を「形量構造学」と変えれば、本質が伝わるように思う。 「数学」という名称では、数という対象について研究する学問、という一面のみが増幅されて、一般…

数について

まず、目に見えるモノを人類の視点に基づいて分類することによりモノをグループ化する。次いで、あるグループに属するモノが目の前にある時に、その数量を大雑把に把握・管理するために、自然数あるいは整数が生み出された、と考えられる。 そして、把握・管…

ルートビール

ROOT BEERという飲み物が米国にある。一度飲んだが、茶色い炭酸飲料でDr.Pepperのような薬っぽい味で、日本人には好まれなさそうだが米国では一定の人気があるそうだ。 本日、見ていた刑事コロンボの「死者の身代金」に、そのROOT BEERが予期せず登場した場…

数学は美しくない

代数学や幾何学が美しいという意見については、賛成しないまでも言いたいことはなんとなく想像できる。 でも、「解析学は美しい」という意見には、今までの体験による限り賛同できない。 例えば、有名な下記論法のどこが美しいのか? ①ε-δ論法 ②カントールの…

物理学で用いられる式に現れる4種類の等号

1. 法則の等号 2. 定義の等号 3. 概念の間の関係を表す等号 4. 数学的な式の変形を表す等号 「考える力学」兵頭俊夫著より引用

戦国期斯波氏の基礎的考察 を読んで

谷口雄太さんの研究論文を読んで、義満から直臣待遇を受けた甲斐氏が、斯波氏の被官という立場を変えず、戦国時代に入っても斯波氏に忠節であり続けたことを知り、大いに驚いた。と同時に、この論文で描かれる戦国前期の斯波氏の記録は、今まで読んだどんな…

数十年前に読んだ時の読後感とは違って、地味な出来事の連続による構成を好ましく感じ、話の流れに破綻の無い緻密な文章で構成された名作だと思った。一部で批判があると聞く、禅寺に修行に入るエピソードに唐突な感じは受けなかった。起承転結の落差が小さ…

それから

再読してみて、「三四郎」に較べてはるかに緻密な文体で書かれているのに感心する反面、「三四郎」で感じられた余白のある文体による小説世界の広がりや余韻が感じられず、残念に思う。個々の場面と心理描写については興味深く感じたが、一方、全体的な筋の…

二百十日・野分

この2作は小品という位置づけで、世間的には有名な作品ではない。内容は、発展途上国としての日本における明治時代の貧富の差が主題になっており、現代の読者にはしっくりこない感じがある。 草枕と虞美人草の間に挟まれた時期のこれら2作品であるが、草枕…

虞美人草

頻出する修飾的な文語の文章たちがなぜ必要なのか、前後の脈絡との関わりが不明瞭であり、かつ文章自体の意味が不明な箇所が多く、漢詩の好きな読者に対しては受け入れやすいのかもしれないと感じた。要は、余計な表現が多すぎると感じた。次作の「三四郎」…

明治39年の漱石

<以下、虚子宛の手紙から抜粋>明治39年4月1日 藤村の「破戒」という小説をかって来ました。今三分の一ほどよみかけた。風変わりで文句などを飾って居ない所と真面目で脂粉の気がない所が気に入りました。明治39年4月4日 藤村の「破戒」というのを読んで御覧…

物理学とは、

人類によって認識される自然現象の因果関係を説明するために、人類の共通言語として厳密性を重んじて構築されている数学理論体系を背景に、実験データによる検証の繰り返しを経た数式表現の法則群により築かれている理論体系であるが、精密科学の装いをまと…

草枕

1.山道を登りながら考えて、馬子に会う 2.茶店で休憩し、店のおばあさんから那美さんのことを聞く 3.宿に泊まり、夢うつつに部屋に入って来た女性を見る 4.詩吟し、部屋の書を鑑賞し、宿の家の娘那美さんと会話する 5.床屋で髪を切りながら、東京出身の腕の…

三四郎

久しぶりに読んでみて、ようやく、大きな話の流れが頭に入った。 いい作品と感じるのは以前と変わらない。しかし、新聞連載小説のためか、話の流れが行き当たりばったりで、同じ人物の描き方に濃淡があり、時々違和感を感じた。 そして主人公の気持ちの動き…

坊ちゃんと草枕

先週、生まれて初めて「坊ちゃん」の全文を通読し、「草枕」と類似の作品であるということを感じた。 「坊ちゃん」は、卑怯な生き方のできない若者の話であり、「草枕」は美しいものだけを探求しようとして生きている画家の話。どちらも、俗世間の煩わしさか…

Star Trek

Too optimistic, simplified, convenient technologies for the plots are underestimating many kinds of difficulties in the Space. Need to care not to mislead ordinary people.