今日考えたこと

得た知識や考えたことのメモをとるのが主目的です

2020-01-01から1年間の記事一覧

彼岸過迄

久しぶりに漱石の一冊を再読した。 最初は、どんな話だったか、となつかしく思って読み始めた。 読んでいる間、話の進め方に難があるように感じた。千代子が須永を非難する場面が唐突過ぎて、話の流れとして不自然だと思った。「明暗」とか「こころ」に似た…

荘子

荘子が恵子とともに濠水の橋のたもとを散歩していた。 荘子が言うには、「ハヤがのびのびと泳ぎまわっている、あれこそ魚の楽しみだね」。 恵子が答えた。「君は魚でもないのに、どうして魚の楽しみがわかるんだい」。 荘子「君は僕じゃないのに、どうしてぼ…

室町時代概観

室町時代は、武家による中央統治機構解体と再構築の過程であった。 前半は公家や武家の家格に基づく階層的秩序があるように思えるが、後半は、在京していた上層武家がことごとく没落し、下層武家が主導権を争って登場と退場を繰り返す状況が続く。 南北朝の…

或る一日

昨日は、秋葉原で高機能部品を探し、上野の黒船亭でランチし、池沿いの横山大観旧居に立ち寄り、近所の大学敷地を散歩した。大学の門から出た春日通りの道端で、高校が一緒だったある土木工学者と37年ぶりにばったり出会った。 最後に、春日通り沿いにある、…

スイッチ交換で試行錯誤した件

①片切 3線式:脱衣場とトイレの換気扇スイッチ2カ所②3路:廊下照明のスイッチ2カ所③片切:部屋その他の照明スイッチ10カ所 以上の3種類が、自宅の壁スイッチに使用されていることを学んだ。片切3線式の情報は一般のWebサイトからは得られず、試行錯誤…

奥の細道 その1

先日、「奥の細道」に登場する町ということに惹かれて、栃木県大田原市黒羽の町を数時間散歩してみた。古くからの伝統を守っている店が散在する通りもある小さな城下町であり、真ん中を流れる那珂川沿いに釣り人が多かったのは昼食で食べた鮎が釣れるためだ…

物理法則を取り扱う際の注意事項

物理学には、いくつかの原理的欠陥がある。 まず、現象の観測時に得られる有理数の測定値には、原理的に誤差が含まれる。物理法則を絶対確実に検証することは不可能である。 誤差を捨象しても、論理的に構成された実数体系、に基づく解析学を基礎とする物理…

俵万智

思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ この歌には3つの驚きを感じる。 1.自分も同じことを感じたことがあり、深く共感する。 2.その同じことを、巧みに31文字の口語で表現している。 3.作者の他の歌とは方向性が正反対なのに…

数学の本性に関する仮説

1探求の道具、2問題への解答、3研究の対象 という段階を経て独立した概念となる対象が、数学的対象といわれるものである。 例として、5次方程式の解の存在を調べるための方法として登場した置換群から生まれた群論があげられる。頭脳内で人が行う「置換…