今日考えたこと

得た知識や考えたことのメモをとるのが主目的です

箱根八里

「箱根八里」で使用されている単語で、2回以上出てくる単語は以下の通り。

山:3回
関:2回
谷:2回
天下:2回
夫:2回
武士:2回

ここから推察できるのは、この歌は、かつての武士の時代を箱根の山景色の中に詠み込むことで、明治時代も後半に入った時代において往時を偲ぶ題材としたのではないか、ということ。文明開化の速度は速く、武士の時代を懐かしく感じるようになったのは、意外に早かった、ということだと感じる。

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箱根の山は、天下の嶮
函谷關も ものならず
萬丈の山、千仞の谷
前に聳へ、後方にささふ
雲は山を巡り、霧は谷を閉ざす
昼猶闇き杉の並木
羊腸の小徑は苔滑らか
一夫關に當るや、萬夫も開くなし
天下に旅する剛氣の武士
大刀腰に足駄がけ
八里の嵒根踏みならす、
かくこそありしか、往時の武士