2022-04-19 実数について 幾何学に触発された無理数の発見、ニュートン力学に触発された実数体系の構築、という視点で考えると、幾何学図形、質量、力、時間など、諸感覚を基礎として創造された「仮象」を取り扱う過程で実数体系が構築されて来た、という事実が見えてくる。 そこで、以下のことが言える。 有理数とは、計測した自然界の事物の量の近似値を表現するために考え出された記号体系である。 実数とは、事物の量に加えて仮象の量を矛盾なく表現するため、有理数を論理的に拡張した記号体系である。